公開日: |更新日:

気になるすきっ歯の矯正方法

すきっ歯は見た目だけでなく、発音のしづらさや食べ物の詰まりやすさといった、日常生活のちょっとした不便さにつながることもあります。この記事では、隙間ができる原因から主な治療方法、部分矯正で対応できるケースまで詳しく解説します。

すきっ歯の主な原因

専門用語では空隙歯列(くうげきしれつ)、前歯の真ん中の隙間は正中離開(せいちゅうりかい)と呼ばれ、その背景にはさまざまな要因が絡んでいます。

顎の骨格と歯のサイズのアンバランス

顎がしっかりしているのに対して歯のサイズが小ぶりだったり、生まれつき歯の数が足りない(先天性欠如)といった場合、並ぶためのスペースが余って隙間ができやすくなります。

上唇小帯(じょうしんしょうたい)の異常

上の前歯の真ん中にあるスジ(上唇小帯)が通常より太かったり、歯の根元近くまで長く伸びていたりすると、左右の前歯が物理的に引き離されてしまい、真ん中に隙間が生じるケースがあります。

日常の何気ない癖

無意識のうちに舌で前歯の裏側を強く押し出してしまう癖(舌突出癖)や、指しゃぶり、爪を噛む習慣などが長く続くと、前歯に持続的な圧力がかかり、少しずつ歯が外側へ開いてしまうことがあります。

すきっ歯を放置するとどうなる?

隙間がある状態は、単なるコンプレックスにとどまらず、お口周りの機能や衛生環境にも影響を及ぼすことがあります。

例えば、会話の際に空気が漏れやすく、「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭に感じられるというケースです。また、食事のたびに食べカスが挟まりやすいため、そのまま汚れが蓄積すると歯ブラシの毛先が届きにくくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めます。

将来的なお口の健康を考えると、歯並びを整えて清掃しやすい環境を作っておくことは、大きなメリットをもたらします。

すきっ歯を整える主な矯正方法

実際に隙間を閉じるための治療として、大きく分けて2つのアプローチが挙げられます。

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットという小さな装置をつけ、ワイヤーを通して歯を動かしていく歴史ある方法です。歯を三次元的に細かくコントロールしやすく、幅広い症例に対応できるのが強みです。

「装置が目立つのは避けたい」という場合には、歯の裏側に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)や、歯の色に近い白や透明の目立たないブラケットを選ぶといった選択肢も用意されています。

マウスピース矯正

透明な樹脂製のマウスピースを定期的に交換しながら、少しずつ理想の位置へ動かしていく方法です。食事や歯磨きの際に自分で取り外しができる利便性が支持されています。

装置が透明なので、装着していても周囲から気づかれにくい点も嬉しいポイントです。1日20時間以上の装着時間を守る自己管理が求められます。

前歯だけなら
「部分矯正」という選択肢も

奥歯の噛み合わせに大きな問題がなく、「前歯の隙間だけをどうにかしたい」というケースであれば、部分矯正で対応できる場合があります。

全体矯正がすべての歯を動かして噛み合わせから再構築するのに対し、部分矯正は動かす歯を前歯付近に限定します。歯を動かす距離も短いため、治療期間が数ヶ月から半年程度で済むことが多く、費用面での負担も抑えやすい傾向にあります。

「結婚式やイベントに向けてなるべく早く口元を整えたい」といった具体的な目標がある方にとって、検討しやすいアプローチです。

ただし、骨格的なズレが隠れている場合や、隙間を閉じるためのスペース調整が難しい場合は、全体矯正が必要になることもあります。

治療後に欠かせない「保定」のステップ

矯正治療で隙間が綺麗に閉じたからといって、すぐに装置を外して終了というわけではありません。動かしたばかりの歯は非常に不安定で、元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象を起こしやすくなっています。

歯の根元が新しい位置でしっかりと安定するまでの間は、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着する期間が必ず設けられます。整えた口元を長持ちさせるためには、この保定期間も重要です。

特にすきっ歯の場合、元あった隙間が再び開こうとする力が働きやすいため、自己判断で装置の使用をやめないことが大切です。歯科医院で定期的なチェックを受けながら、お口の状態に合わせて少しずつ装着時間を減らしていくのが一般的な流れとなります。

少し根気が必要なステップではありますが、ここをしっかり乗り越えることで、整った歯並びがご自身のものとして定着してくれます。

特集Check
東京のおすすめ
部分矯正歯科医院【3院】

Googleで「部分矯正 東京」と検索して公式サイトが表示されたクリニック50院から、「最寄り駅から6分以内の距離にある」「夜間診療がある(19:00以降)」「午前中も診療可能」「休日診療がある(土日いずれか)」「公式サイトに部分矯正の症例が10件以上掲載されている」を満たす歯科医院をリサーチ。これらの条件をクリアしたクリニック3院を紹介します。(2023年7月21日調査時点)

【費用について】

  • (※1)前歯(6本)の部分矯正の費用目安は【初診料+検査・診断料+装置代金+通院中の装置調整料(月1回×6か月)】で算出しています。ただし、部分矯正の費用や治療にかかる期間は、矯正装置の種類、口の中の状態、抜歯の有無によって異なりますので、詳細はクリニックに問い合わせてください。
  • (※2)たつや歯科の費用目安には、初診料・カウンセリング・口腔内検査3,500円程度+前歯(6本)の表側・ワイヤー部分矯正198,000円(1本あたり33,000円)が含まれています。通院中の装置調整料、通院中のクリーニング、ホワイトワイヤーへの変更、保定装置は無料です。
    参照:https://www.bubun-kyousei.jp/flow.html
  • (※3)はらだ歯科クリニックの費用目安には、相談料1,100円+精密検査11,000円+保定装置料16,500円+部分矯正165,000円+通院中の処置費用33,000円(都度5,500円×月1回×6か月で計算)が含まれています。
    参照:https://harada-shika.jp/price/#correct-adult
  • (※4)UC矯正歯科クリニック麻布十番の費用目安には、精密検査・診断費55,000円+片顎の表側・ワイヤー部分矯正165,000円+通院中の装置調整料33,000円(都度5,500円×月1回×6か月で計算)が含まれています。初診料・相談料は無料です。
    参照:https://www.uc-ortho.com/price/
    ※掲載されている料金は2025年4月21日調査時点の料金となっています。
【インビザラインについて】
インビザラインは、厚生労働省・未承認医療機器です。日本の矯正治療では医師の責任のもとに使用されます。また、インビザラインは薬機法の承認を受けていない矯正歯科装置のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。その他の矯正治療も、健康保険(公的医療保険)対象外となりますのでご注意ください。インビザラインの入手経路については、各クリニックによって異なります。詳細は各クリニックへ直接お問い合わせください。日本国内で製作されている類似のマウスピース矯正装置のいくつかは、薬事承認を受けています。
当サイトに掲載されている治療には、インビザライン以外にも未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれる場合があります。治療に使用される医療機器の入手経路はクリニックによって異なるため、詳細についてはクリニックに直接お問い合わせください。施術を受ける際には、医師によく相談して、納得した上で受けるようにしましょう。これまでに、900万人以上(2020年10月時点)の方がインビザライン・システムを用いた治療を受けています。
※参照元:インビザライン・ジャパン株式会社(https://www.invisalign.co.jp/)